本社御輿が氏子町内を渡御


熊野神社例大祭 十三睦が総力結集し盛大に 

 新宿駅周辺の氏神様として鎮座する十二社熊野神社(伊藤孝夫宮司)の例大祭が九月十七日、盛大に執り行われた。
昨年、一昨年と駅周辺の連合御輿渡御で盛り上がりをみせている熊野神社だが、今年は三年に一度の本社御輿の出る年。
氏子も一層気合いを入れて渡御に臨んでいた。時おり強い雨がふるあいにくの空模様ながら、午後一時の宮出しから、夜九時の宮入りまで、十四睦の氏子に担がれた一の宮、二の宮は元気に氏子町内を練り歩いた。
 また、各睦での町内渡御もそれぞれ行われ、十六日午後五時からは恒例の十二社連合御輿、西一睦の男、女御輿は二十日から行われた。


西一睦の男女御輿

 神社からアルタ前まで 一之宮、二之宮が練り歩く



熊野神社の例大祭は十七日、一之宮、二之宮、二基の本社御輿が駅周辺を渡御した。前日の激しい雷雨の余韻残る不安な
天候となったが、宮出しの午後一時には神社鳥居前の十二社通りに、氏子十三睦の担ぎ手が集結しごった返していた。
 定刻、高野吉太郎総代会総会長の挨拶の後、いよいよ御輿行列が出発。大段幕を先頭に騎乗した片山宮司、大太鼓、
大提灯、手古舞、お囃子の山車と続き、その後ろに一之宮、二之宮が千鳥担ぎで「チョイサ、チョイサ」の掛け声ととも
に行く。しばらくすると激しい雨が降り出し、手古舞たちが一時避難をするも、御輿のパワーに負けたと言わんばかりに
すぐに回復した。
 行列は十二社通りから都庁通りをまっすぐ駅に向かい、大ガードを潜って歌舞伎町、東口へ。新宿三丁目をまわり、午
後四時半にアルタ前で一時解散した。
 出発地点に戻された御輿は午後七時から、十二社通りを青梅街道側へ再び出発。往復し鳥居前に到着したのは九時。高
野総代会長が「事故もなく終わることができました。次は、三年後になりますが、また元気な姿で担ぎに来て下さい」挨
拶した後、大盛り上がりの中三本締めで宮入りとなった。


手古舞、お囃子の山車と続く

十六日、雷鳴とどろく中  十二社連合渡御

 恒例となった淀橋六睦(欅橋、元淀、柳橋、谷中、宮本、西新宿)と十二社宮本睦の連合渡御は十六日、午後五時半から。
毎年、新宿高層ビル群の夜景をバックに、提灯で照らし出された御輿の行列が美しい連合渡御だが、この日は一
日中続いた雷と、断続的に降る雨とに苦しめられた。青梅街道側から出発し、神社鳥居前で宮司から禊ぎを全基
が戴いた直後、激しい雷雨によりやむなく解散となったものの、「熊野さんは龍神様だから水はつきもの」と、
元気な神様を歓迎する声も聞かれた。

西一睦は二十日 男、女御輿が町内渡御


 西一睦は二十日、午後二時から、男、女御輿の町内渡御を行った。西口安田生命第二ビル北側広場の御神酒所から、女御
輿を先頭に、西口ロータリーを一回りし、工学院大学前、商店街、甲州街道と練り歩いた。
 随所に設けられた休憩所では協力企業などから心づくしの差し入れが振る舞われた。また、ルミネ前では御輿が珍しい外
国人の団体に頼まれ、御輿と一緒の写真撮影などに応えるなどほほえましい場面もみられた。

若く新しい意見も取入れ  伊藤孝夫宮司インタビュー 


 ―今年の例大祭は?

 宮司 毎年、同じお祭りですが、地域の方からいろいろな要請もありますし、
御輿の渡御には総代会長の高野さんのお力もあって、三越の一画も加わり、今
年も盛り上がっています。
 昨年は、町内の連合と十二社の連合で、十二社通りを渡御しましたが、若い
人たちは、十三睦で一緒にやりたいと考えているようです。
 地域の若い人たちは新しいことをいろいろと考えていて、新しい意見もだし
ています。総代の中では、連合やほかの御輿が入ってくるなんていうことは想
像もできないことで、驚いているようですが、若い人は実際に実力も伴ってい
ますし、総代会もそういう意見を聞いて、認めています。

 ―氏神様を通じて、町がお互いに連携を取り始めています。近頃の祭り
の盛り上がりで町が良くなってきています。

 宮司 神社もこれからはもっと環境などを整えて、一つの地域の核となるよ
うにしたい。祭りを通して一年に一回でも、地域がまとまる機会ができたらい
いと思います。

 ―年々祭りが大きくなってきていますね。

 宮司 ここ三年くらいのうちで、とても盛り上がってきました。

 ―宮司が騎乗するときの和式の鞍は、お乗りになるのが大変なようですが。

 宮司 そうですね。歩く距離は一〇`くらいですが、けっこう痛いものですよ。

 ―熊野神社さんへはどのような祈願で訪れる方が多いのですか?

 宮司 今は子供が少なくなってきたので、お宮参りなどの家庭的な祭祀は少な
くなっています。
 代わりに周囲に企業が多くなってきたので、企業繁栄を願っていらっしゃる会社
さんが多いです。
 一般の方は、何の神様を祭っているとは、いちいち考えていないと思います。
受験生でしたら天神様へというのがあるでしょうが、お稲荷様でも弁天様でもす
べて「神様」として拝んでいて、それもそれで良いことだと思います。


馬に騎乗し行列を率いる伊藤宮司


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