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幸わせ
 


幸わせ。
とっても幸わせ。

雨がふろうが、風が吹こうが
とっても幸わせ。

大きなものにまかせきって
思いわずらうことはなく、
ゆったりと幸せ──。

         (1985.3.30)

 

 

いっしょに


いっしょに泣ける人が
いてくれたら
それでいいんです。
ありがたいんです。

あなたのまわりに
いっしょに泣ける人を
つくっておいてください。

一番弱い時に
助けてくれますよ。
支えになってくれますよ。

                (1985.3.31)
 

 

 

思いやりの心

 


あわてることはない、
うらむこともない、
悲しむ事もないわよ。
今、自分のまわりに
イヤな風が吹いているなら
しっかりと耐えればいい。

その間に、陽のあたる場所にいる時
見えなかったものが見え、
ささやかな幸わせを感じ
思いやりの心を育てたら、
次には快い風が吹いてくる。
そうして前より
ステキな時がめぐってくるわよ――

                (1985.4.8)

 

 

言葉
 


何もいわなくたっていい
だまって心がかよいあえば。

おしゃべりがすぎたっていい
はずんだ心がかよいあえば。

人間なんてさびしいものよ。
心なんて何かを求めて
ぬくもりにふれたら
涙がほとばしる―― 。

小さくたっていい、ヘタだっていい
いとしくって仕方ない
言葉の花束大切にしよう。

(1985.3.30)    

 

 

ここまでこれた

 


ここまでこれたんだから
もう言うことはない
これ以上何を望む事があろう。

 (1985.3.31) 

 

 

ちょっとだけ先輩

 


私はちょっとだけ
あなたの先輩
人生のことや
いろんなことを
ちょっとだけ先に知りました。

人間の弱さも悲しさも
いとしさも
嫌というほど
味わいました。

人間なんてどんなに文明が進んでも
出来は同じなんですよ。
どんなに偉そうに見えたって
痛い時は痛いもの
辛い時は泣きたいもの。

すわっている椅子や
つつんでいるものを
みんな捨てちゃったら、
何でもないんですよ。

ピカピカ光る
その人の持っているものだけが
見えちゃうんですよ。

       (1985.3.31)

 

 

泣くもよし

 


声をあげて泣くもよし
おえつをこらえるもよし
泣けばみんな流れてしまいます。
泣くだけ泣いたら
おたちなさい。
自分の足で大地をふみしめたら
恐くなんかありません。

           (1985.3.31)

 

 

娘よ


いいじゃないの
姿が見えなくなったからって
ママはここにいますよ。
いつもあなたの心の中に。

          (1985.3.31)

 

 

P.T.A

 


親が子供に残せる贈り物は
人間関係―
一人の心の友にはまた数人の友がいる。
その関係は無限にひろがり、
何ものにもかえがたい力となってくれる。

友が友をよび、
心が心をよび、
子供たちを守ってくれる。
人間として本物の方たちに
娘のP.T.Aになっていただくことを
頼んでいます。

いつまでも見守ってやれない
親の悲しさは
みんなの心に受け継がれることでしょう。

                                 (1985.4.13)

 

 

本人次第

 


社会人となって
自分の足で歩き始めた娘
親がどう手をさしのべても
限度があります。
人に愛され
自分の道を拓いてゆくのは
本人次第。

どんなに経済的な
豊かさの中で育っても
心のない人はだめです。
結局、親に出来ることは
心豊かな子に育てることが
無限の道を拓かせる力を
備えさせるということなんでしょうね。

(1985.3.31)

 

 

いっしょに歩こう

 


みちびくなんて言葉
似合いません。
いっしょに歩けばいいんです。
いっしょに唄えばいいんです。
肩を抱いてあげる
分かってあげる
それだけでいいんです。

            (1985.3.31)

 

 

おまかせ

 


どういう事態がおころうが
何もかもおまかせ。
楽なもんですよ、
心のセキを
はずしてみたら。

 

 

 


涙、涙、涙
こんなに  あついもの
こんなに  豊かなもの
こんなに  嬉しいもの
涙は心が動いている証拠
生きているあかしです。

          (1985.3.31) 

 

 

あるがままに

 


あるがままにすごせばいい。
あるがままの時に
あるがままの花を
咲かせればいい。
あわてることはない。
狂い咲きは
しょせん狂い咲き。

            (1985.4.8)

 

 

原点 



そんなことが何ですか
原点に立てばいいんです。
恥じらいながら
とまどいながら
驚きながら
小さく願い
大きく努力し
一生懸命だった
原点に戻ればいいんです。

                (1985.3.31)

 

思いあがり

 


ちっぽけで
弱い人間のさがを
痛いほど知っていれば
心は謙虚に
なれるものです。
思いあがりほど自分も虚しく
まわりを淋しくさせるものはありません。

 (1985.3.31)

 

 

えらさ

 


えらそうにするのは
よしてちょうだい。
本当にえらい人は
だまっていても
みんながみとめるものですよ。

            (1985.3.31)

 

 

ほんとのこと

 

 

目をさまそ
目をさまそ
心の目をさまそ
そしたらみんな
みえてくる。

ほんとのことがみえてくる。
ほんとのことがみえてきて
ほんとのことがみえてから
ほんとのことを考えましょ。

(1985.3.31)

 

 

努力

 


どんなに努力しても
実らない時もあるもの。
けれどそれが、
ちゃんと次の布石になっている。
勉強になっている。
努力っていいものです。

           (1985.4.9)

 

 

分ける

 


何をおっしゃいます。
お金で買えない
愛の豊かさを
あなたは分けてあげられるでは
ありませんか。

           (1985.3.31)

 

 

本もの

 


一見豪快ふう
一見素朴ふう
一見親しげふう
けれどそれが本ものでないなら
メッキはいつかはがれるものです。
飾っている相手さんを見極めるには、
こちらが真実でなければ、
見えません。

           (1985.3.31)

 

 

宝もの

 



「人間関係は宝もの。
心をこめて
おつきあいなさい。」
小さい時から
子供に語りかけ
わたしも数より
心の通うおつきあいを
大切にしてきました。
それでよかったと思います。
たくさんの方の心を
いただきました。

         (1985.3.31)

 

 

心の若さ

 


年なんて関係ない
心の若さを持っている人は
生き生きとステキなんですよね。
いくつになっても燃焼できる
心の若さを持っている人は
幸わせですよね。
無限の可能性を秘めて、
生命の限り生きている姿は
さわやかで美しいですね。―― 

             (1985.3.31)        

 

 

ありがとう

 


ありがとう
ありがとう
ありがとう
世の中のすべてのことに
心から素直に
お礼が言えるなんて
幸わせなものです。
本当にありがとう。

           (1985.3.31)

 

 

愛のメッセージ


還暦の日に
こんなにすばらしい幸わせを
感じる事が出来るなんて
思いもよりませんでした。
たくさんの心の詩が出来ました。

さぁ これから私は
生かされた生命を
大切にしながら
人間としてここまで来させて頂いた
すべてのことに感謝し、
おかえしをしなければと思います。
私の心を 
のこして行きたいと思います。

あんまり気持ちがいいから、
もうこのまんま さよならしても
何の悔いもないような
この気持ちはどういうことなのか
不思議でさえあります。
これからの一日一日は
私のみなさまへの
愛のメッセージです。

           (1985.3.31)

 

 

還暦

 


とても迎えられないと思った
還暦を迎える事ができました。
赤いちゃんちゃんこは心の中に着て
ステキなガウンやカーディガンなど
子供たちのプレゼントを
嬉しくひろげた――。

今までの日々
歩いてきた道は
悔いの無いものであったと
ふりかえり、
ありがたい。

これからの日々
私を生かしてくださった人たちに
人間の優しさや
ぬくもりや感謝のありったけを
伝えてゆきたいと思う。

(1985.3.30)

 

 

出来ること

 


私に出来ることは
何でしょう。
やっぱり心のおてつだい
かもしれませんね。
人間らしく生きるための。

           (1985.3.31)

 

 

あさはかさ

 


人間のあさはかさ悲しさは
いやというほど見てきました。
けれど
願いや欲望があればこそ
性懲りも無く
努力もするのでしょう。
それがどんな形でお返しされるか
ちっぽけな目には見えない。
神のみぞ知るでしょう。

          (1985.3.31)

 

 

 


心の持ち方でどうともかわる。
拓けたりちぢかんだり
明るく楽しく力強くのびのびと
余裕のある心で生きたい。

(1984.10.27)

 

 

泣きぬれる

 


いつ果てる 我命ならむ
ふみわける
道の険しく 心ふるえる


紅葉の 色とりどりの
美しき
公園の前の ホテルの朝

わけもなく 涙あふれて
ただ一人
ホテルの枕 しとどにぬらす。


働いて ただひたすらに
働いて
今日の安らぎ ありがたきかな


子等つどい ミンクのコート
病む母に
あつらえしという 心嬉しく


言うことは 何もなきかと
胸に問う
最後の幸わせ かみしめており


生きて 生きて 生きてゆきたし
いつまでも
胸の痛みに 心なえ果て


薄氷を踏む 思いなり
一日を
千日と思い 味わいすごす


ひたすらに 心をくだき
育て来し
子等逞しく わが道を行く


母弱り まかせきりたる
子供らは
新しき道 拓きゆくごと


一生を まわりにつくし
過ぎてきて
そのおかえしを 充分に享く


それぞれに リーダーとなる
子供らの
個性の強さ 時にぶつかる


わが産みし 事業の根っこ
根をはりて
子ら新しき 花を咲かすよ。


それぞれに はばたいてみよ
思いきり
人生の道 輝ける日に


同じ乳房 吸いて育ちし
このえにし
大事にしてよ いついつまでも


思いやりに つつまれ
すごす一日は
この上もなく 心安らか


子の甘え 聞いてやれるも
いつまでか
初冬の空に 薄日のさして


差し入れの 果物の実を
味わいつ
友の情けの ありがたきかな


しぼるごと いたみし胸を
あたためつ
夜半にめざめる 心細さよ


泣き出して さけびだしたき
神経を
じっとおさえる 明けのしじまに


娘との 二泊の夜
しずかにて
ホテルの夜の ねごこちの良さ


毎日を訪なう 幼な子
いとしくて
あたたかきもの 胸にあふれる


一日を 逢わねばまろき
ホッペなど
眼にちらついて 心なごむよ


五ヶ月に みたぬ幼な子
いきいきと
育ついきおい すばらしきかな。


おっぱいが 大好きな子も
おかゆなど
食べ初めしという ありがたきかな


つかれ忘れ あやしてだいて
またつかれ
翌日は床に 身を横たえる


朝夕に 新薬をのむ
祈りつつ
「薬よ薬効いておくれ」と


一日を明るく 生きて
大切に
すぎてゆかん 生命果つまで


悔いもなし 悲しみもなし
わが涙
あふれる思い心にしみて


声をあげ おえつこらえて
一人泣く
涙はあふれ とどむすべなし


泣きはらす 瞼の底に
かいまみる
泣き虫弱虫 少女の頃を


ひさびさに 素直に泣きて
運命に
身をまかせんと 心なぐさむ


こんなにも 大きななぐさめ
うけるとは
幼な子の笑顔 天使のごとし


涙拭き 笑顔にもどり
今日もまた
快き日を すごさんと思う


泣くことも 出来ぬつらさの
ふちにいて
泣けばつらさも とけるごとくに


人さまにみせぬ 涙を
いくたびか
かみしめて来し わが来し方は


悲しみも 喜びにかえる
術もつか
明るい性に 感謝しつつも


人知れず 流す涙の
熱きこと 
病のふちに たたずむ我は


夫や子や 孫に恵まれ
たどり来し
我が人生は 豊かさに満つ


最高の名医に託す
我が生命
えにしの深く ありがたきかな

(1984.12)

 

 

心境

 


「薬よ薬 効いてください」
祈りながら、願いながら
のんだ新薬五ヶ月あまり。

一月ごとのレントゲンを
見比べながら
「効いてます。効いてます。大丈夫」と
わがことのように
喜んでくれる阿部先生。

名医の手に生命あずけて
十年目に入った――
乳ガン手術が九年前。
肺ガン発見が三年前。

いつまで生かしていただけるのか。
これからさき何が起こるのか
何が起こっても
大きな手のひらにまかせきって
何の憂いもありません。

 (1985.3.10)

 

 

想い

 


トーストを食べながら
ホットミルクを飲みながら
おじやを食べながら
涙をこぼしながら
たくさんの詩が生まれました。

日曜日の朝
たった一人おこたで
どうしてもペンが動いてしまいます。
あふれでる想いを
書きとめておきました。
九時半になりました。

こういうのを天の時と
いうのでしょうか。

          (1985.3.31)

 

 

 


横になっていて
不用意にお茶を飲んだら
むせてむせて
すっかりせきこんでしまいました。
苦しがる私の背中を
娘がさすってくれました。

こんな簡単な仕草も
時としてこんな辛い想いをするものか
それから一口のお茶をふくむにも
心していただくようにしています。

私にお茶をついでくれるたびに
笑いながら娘は申します。
「ママ気をつけてよ」

         (1985.3.31)

 

 

みんないとしい

 


あかちゃんの声も
小鳥の声も
歯なの姿も
みんないとしい。
生きとし生けるもの
何もかも みんないとしい。

 (1985.3.30)

 

 

 


一つ書いては涙を流し
一つ書いては心嬉しく
文字はふるえ
心もふるえ
けれどもこの幸わせは
何なのでしょう。

(1985.3.31)

 

 

人間はみな同じ

 


まだ経験がなくて頭でっかち
人生にめざめてゆくころ
魂の孤独をいやというほど
感じていたから
求め求めていたころ

東西の作家や巨匠たちの
本ものの作品にふれ
それがどんなに深くつらい
魂のうめき声であったかは
わからないながら

「真理の国に到達した人たちは
時代も性別も国境もちがっていても
みんな同じなんだな。」と
おぼろげながら実感しました。

どんな小さな世界で生きた人でも
人間としてゆきつく所は
同じということを感じました。
十七才の頃のことです。

こけつまろびつ
一生懸命生きてきて
今経験に裏打ちされて
稚ない発見がやっぱり
本当だったと思うのです。

(1985.3.31)

 

 

心と心

 


わかってくださる方だから
誰にも言わない悲しみや
自分だけの心の部屋の
心の歌を送ったりするのでしょうか。
ふだんは遠くにいても
いつもどこかで心にかけて
来たからでしょうか。
なぜか見えない糸で
結ばれてきたような。

(1985.3.6)

 

 

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