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降りしきる 雪の身をもむ
はげしさは
わが心にも似て かなしかりけり
氷つく 椿の花の
紅色は
雪につつまれ さえて美し
誕生日 祝いてとどく
桜草
娘のこころ 夫もうれしく
あまりにも 寒さきびしく
春を待つ
沈丁花の花 三つほころぶ
頬よせて 香り求める
沈丁花
春告げること 花ひらき初む
春一番 吹いてなお降る
雪の舞
とけて流れる 淡雪なのに
病持つ 心のつらさ
かなしさは
孤独の夜に さらにしみるよ
誰に告げる すべもなきまま
苦しさは
耐えてゆくより 仕方ないもの
胸に抱く ガンのしこりは
いつきえる
淡雪のごと きえてほしいと
祈りても 祈りてもなお
おびやかす
病のこわさ 果ても知らずに
眠れない ままに起きいで
ただ一人
ふくむビールのほろにがき味
生きられる 望みあるのか
延命は
いつの日までかと 医師に問いたし
生きて来て ただひたすらに
生きて来て
いつになるかよ ジ・エンドの日
やっとこさ きびしき冬を
越えてきて
春の陽ざしの 何と嬉しき
淡雪は 春告げるごと
とくとけて
庭の草花 息吹き始める
心をば 落ち込ませては
なるものか
まだまだ 生きると我が身に誓う
先ゆきの 何の保障も
ないままに
一日一日を 大事に生きる。
(1984.3.17)
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